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Prism ~2.ミラ~

しばらく歩いていくと、草むらは徐々に無くなっていき、地面が現れ、道になっていった。
さっきよりも歩きやすい。
そしてモルセラさんは足を止め、僕に確認するように言った。

「ここは私の休憩所です。入りなさい。」

その休憩所というのは、小さいレンガ造りの家。いや、小屋なのか?
扉を開けてまず目の前にあったのは、なんとコタツ。
ちなみに上に乗っかっているのはミカン。

意外だった。レンガ造りの家といったら、エントツとかたき火とかあるイメージだが、無い。
かといって、和風でもなく…。

「テレビでも見ますか?歩いて疲れたでしょう、コタツに入りなさい。」

「はい…、?!」

あることに気づいた。この家(?)には電化製品がある。
コタツやテレビ、さらに冷蔵庫や電子ピアノなんかも置いてある。
ここは森の中のはずなのに。

「…どうかしましたか?」

僕はコタツの傍を探し回った。どこにもコンセントは無かった。
冷蔵庫の後ものぞいたが何も無い。
この家の電化製品はどうなっているんだ。気になる…!

「あぁ。電気なんか使ってませんよ…?」

モルセラさんは僕の考えていることが分かったようだ。

「じゃあどうしてコタツや冷蔵庫が…?」

「太陽光発電です。いやぁハハハ、エコですよエコ。」

「そうなんですか?この森って光が当たらないうような…」

「…冗談ですよ。魔法です。」

「ところで…あなたの名前を聞きましょうか!」

やけにモルセラさんがニコニコしている。もしかして名前が気になっていたのだろうか。
魔法…僕はたった今魔法のことを聞こうとしたのに…。
僕の名前?そんな事は覚えていない…。僕の名前はなんと言うんだろう。

「まさか自分の名前が分からないとでも?」

また考えが察知されたようだ。僕はうなづいた。

「…はぁ、なるほど。では私があなたの名付け親になりましょう!」

またモルセラさんはニコニコした。そんなに楽しいかな。
しばらく沈黙して、ハッと顔を上げたモルセラさん。

「そうだ!「ミラ」なんてどうでしょう。」

「ミラ?」

なぜその名前にしたのかは分からないが、どっちにしろ名前があったほうがいいし
個人的にいいかも…しれない。

「これからもよろしく、ミラ。」

僕に新しい名前が付いた。

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